極端な差別化ポイントをどう評価するか

車を買い替えようと思っていくつかのディーラーを渡り歩いた時のお話。とある輸入車のディーラーでは、若い営業さんが覚えたての営業トークを使ってたどたどしくも熱心な表情で話してくるので、こちらも一生懸命話を聞いたわけだが、「このテールライトがカワイイでしょ…」「この部分の色合いにこだわりがあって…」というような形で終始見た目を推すかたちでトークが終わった。一方、別の国産車のディーラーに行ってみたところ、中堅どころの営業さんが走行性能と安全性を詳細まで丁寧に教えてくれた。話のポイントはそれぞれのアピールポイントなんだろうが、うむ困った、これでは全く比較ができない。

なるべく同じ土俵に乗せ、アップルトゥアップルで比較をすることがビジネスの世界では当たり前の話ではあるが、推しのポイントがここまで違うとなると単純な比較は難しい。結局のところ、こちら側のスタンスをビシッと決めておくことが重要なんだろうが、最終的には単なる好みで選ぶことになりそうな気がしている。ロジカルな比較に基づいた判断なんてしていないことの方が多そうだ。